ー復刻版ー

                                        平成17年06月24日(金)



◆人は銭に走ろうとすると銭を失う

 『株で儲けてやろう』という心理は株を始めたときに誰でも思うことです。ところが、不思議なことに、この気持が強ければ強いほど逆にどんどん儲けは遠ざかっていくことになります。人生の勝負とばかり、大勝負をして勝つことは稀であり、儲けようと思えば思うほどそれは焦りとなり、まともな心を失い、逆に損が大きくなってしまう。そんな経験をしている方が多いのです。これは株でなく銭儲けに走ったからです。

これは商売も同じであり、儲けようと思って商売をすると、実際には儲けにならないということがあるはずです。儲けようという以前に、よい商品を提供しようとすることが第一であるからです。ところが銭儲けということが大きくなると、商売の誠を失うのです。実際には儲けはあと問題であり、儲ける前に極めることは数多くあり、その結果として儲けがついてくるのだと思います。客のために良いものを提供しようという精神が儲けを生むものです。

株式では、儲けようという気持が強いと、損切りがうまく出来ない場合が多くあります。まともな心理での投資が展開できなくなります。すぐに金を意識してしまい。儲けることばかりに気を取られると、損することがとても苦痛になるのです。株式とは、理論と知力と経験が融合した中で行われる知的な売買ゲームです。そこに儲けようという心理だけが頭を擡げると冷静さを失うばかりか、欲ばかりが大きくなり、本来の儲けるための投資を見失うのです。

まず銭儲けに走ろうとしたところから人は銭を失うことが多くあります。儲けようとするのはあと問題であり、純粋に株で勝利しようという心理から入るべきです。銭儲けはその結果であり、株式は売り買いを重ねる間にトータル運用で利益を出すものであります。そこには冷静な判断力が必要となります。そのため、金を儲けようという心理ばかり大きい場合には、どうしても、金にこだわり、その上で失敗が多くなる現実が待っているのです。そのため、多くの人は、銭に走り、銭を失うことになります。

誰もが、大儲けをしたいのは当たり前です。だからこそ、焦らず、慌てず、欲をおさえて、その上で冷静になって株式運用をしなければならないのです。ある意味金を儲けようとする真理は邪心になり、欲が大きく邪魔をして、株儲けの障害になる場合が多くあるのです。儲けたらもっと儲けたい。欲には限りがありません。また持ち銘柄が下がったら、絶対に損したくないという心理から逆に損を大きくさせていきます。これもみんな純粋に株式投資をしてない証拠です。

金持ちは金のないときから、金持ちの振る舞いをするから金持ちになったのであります。反面、金のない人は、金のない人の振る舞いをするから一生金が身につかないのです。どんなに爪に火をともして生きても、大金は溜まるものではありません。金の使い方が分からない人は大金をつかむことが出来ないからです。金をつかむ人は、金のない時から、大きな気持でしっかりとビジョンを持って動いているものです。そのため、使うところではしっかりと金を使い、やがて大金を手にすることになるのです。銭儲けの前に、自分の欲をおさえることが大切です。



  不思議なもので、儲けようという心理になったところから心を失う場合があり、周りが見えなくなり、自分では普通にしているつもりなのに他人からみれば目がぎらぎらして、そしていかにも落ち着きがなくなる。そんな状態が起こります。欲がない人はいないかも知れませんが、実際には儲けようとすればするほど儲けから遠ざかり、さらに、儲けようという心理が逆に仇になったりすることが多く存在します。まず自分で株をやった場合には自分本位に動くようになると思うのです。そのため、冷静な判断が出来なくなり、そして利食いや損切りの判断もなかなか客観的には出来ません。それが普通なのです。

 ダウが大暴落して、そして今では株をやっている人は長期で保有した人の殆どが資産を大きく減らしています。株で儲けてやろうと思った人は市場からことごとく肩透かしをくらい、とにかく儲けにくい環境となり、やればやるほど、もがけばもがくほど儲けが出ないという環境が生まれてきたわけです。そのような動きから実際には株はいつか蘇り、そして経済も10年も不況を歩みながら、そしてやがて復活する展開が来るのですが、今は殆どの人が欲のない状況となり、株式を諦めた動きになっています。それゆえに、チャンスがあるということになります。

 欲があるということは儲けているところであり、欲がなくなったということは株式に希望が持てない状況となっているのですから、その点では株価が安いのも当然です。実際にはそのようなときに買えば間違いなく儲けられます。それは歴史が証明しているからです。これからの半年は特に狙いとなります。これからの日本の成長には切っても切れないものは何か、つきとめていくこと、さらに今はドン底でも日本を代表するような企業も5分の1、6分の1の株価になったこれからが狙いとなるわけです。そのため人の買えないときが狙いであり、これからが買い時となるわけです。

 カブーフレンズでは日本のドン底という特集を今やっていますが、これから確率高く上げてくる株の特徴はやはり必要不可欠であり、多くの投資家が興味を持つものです。それらの株はこれから確率高く上がることになります。天井が高く、そして業績がこれから5年の間はよくなり、さらに成長する可能性が高く、それで必要な株です。そのような銘柄がこれから化けていくことになるでしょう。大切な種撒きの時期が来たようです。まだまだ弱気は続きますが、弱気のトン底で種を撒くこと。そして、完全なるドン底は買えるわけがありませんので、そろそろ買いをスタートさせる準備に接近しているということになります。これからの6カ月は投資家にとって重要な歴史的な月日になると思います。




ヒストリカル
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