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5713 住友金属鉱山

平成17年06月10日(金)


 本日ご紹介するのは5713 住友金属鉱山です。住友金属鉱山は、銅、ニッケル、金の総合非鉄大手企業です。ここにきて、好材料、更にチャート好転の動きが注目となっています。

 1日に米最大手の産銅会社と、チリでの銅資源プロジェクトに共同出資することで、チリの探鉱権、銅鉱山権を取得、これが収益拡大に繋がる材料として評価されています。この材料を受け、株価は反発、長く上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線を抜けて、下降トレンドから上昇に転じる動きとなっています。

 8日に発表された前3月期決算では、最終利益が前々期比86%増となるなど、過去最高益を更新するなど、好調な決算が確認されました。ところが、一転今期見通しは最終利益で前期比22%減を見込んでおり、これが失望感を誘っていました。しかし、チリへの出資により収益拡大期待が高まっているほか、日興シティグループ証券では、今期の会社予想は保守的であり、業績上ブレの可能性が高いと指摘しています。また、非鉄市況自体については、悲観的な見方が大勢ながら、住友金属鉱山の収益性の高さなどを評価、5月31日付けで最上位の投資判断「1M」、目標株価1000円を継続しています。

 株価は730円前後で1000株単位の銘柄です。

 前述のように、株価は25日線を抜けて日足ベースで好転、更に750円台に位置する13週・26週移動平均線を抜けてくると中期的なチャート好転が確認できます。保守的と見られる会社予想でもPERは14倍台と割安感があること、直近25%超下落していることから値ごろ感が台頭していることもあり、ここから800円〜900円台を狙う展開が期待できます。





株主総会、携帯で投票の企業広がる



 3月の決算発表ラッシュを通過し、次は株主総会がピークを迎えます。日経新聞によると、今年の株主総会では約120社が携帯電話を使った、投票制度を導入するそうです。株式投資の代表的な権利としては、配当の受け取りや議決権の行使などがありますが、個人株主の議決権行使の比率はこれまで低水準にとどまっているそうです。しかし、携帯電話での議決権行使を先行して導入したところでは、その行使比率が大幅に向上しているということです。

 携帯電話とまではいかなくても、インターネットから議決権行使が出来る企業も300社で、締め切りまでは、議案への賛否を変更することができるなど、利便性も高まってきています。決算期末をまたいで株式を保有すると、通常は投票のハガキが同封された議案が送られてきますが、目先の利益に直結するものではないため、これに対する関心は低いのが実情のようです。

 しかし、企業への出資という株式投資の大きな側面を考えた場合、利便性の向上した議決権の行使を実際に行ってみる、という姿勢も必要ではないでしょうか。




松原佐代子

日本テクニカルアナリスト協会・検定テクニカルアナリスト(CMTAU)
日本ファイナンシャルプランナーズ協会・AFP

 95年より猛烈に株式意欲湧き、株式投資を猛烈に研究、テクニカルアナリスト資格取得、FP資格取得、株式投資家としても実績を重ねて独自の運用システムを開発。今ではプロとして独自の見方による銘柄発掘をして評価を得るようになった。銘柄を徹底研究、成長性ある妙味ある株を紹介する。