本日ご紹介するのは5713 住友金属鉱山です。住友金属鉱山は、銅、ニッケル、金の総合非鉄大手企業です。ここにきて、好材料、更にチャート好転の動きが注目となっています。
1日に米最大手の産銅会社と、チリでの銅資源プロジェクトに共同出資することで、チリの探鉱権、銅鉱山権を取得、これが収益拡大に繋がる材料として評価されています。この材料を受け、株価は反発、長く上値抵抗ラインとなっていた25日移動平均線を抜けて、下降トレンドから上昇に転じる動きとなっています。
8日に発表された前3月期決算では、最終利益が前々期比86%増となるなど、過去最高益を更新するなど、好調な決算が確認されました。ところが、一転今期見通しは最終利益で前期比22%減を見込んでおり、これが失望感を誘っていました。しかし、チリへの出資により収益拡大期待が高まっているほか、日興シティグループ証券では、今期の会社予想は保守的であり、業績上ブレの可能性が高いと指摘しています。また、非鉄市況自体については、悲観的な見方が大勢ながら、住友金属鉱山の収益性の高さなどを評価、5月31日付けで最上位の投資判断「1M」、目標株価1000円を継続しています。
株価は730円前後で1000株単位の銘柄です。
前述のように、株価は25日線を抜けて日足ベースで好転、更に750円台に位置する13週・26週移動平均線を抜けてくると中期的なチャート好転が確認できます。保守的と見られる会社予想でもPERは14倍台と割安感があること、直近25%超下落していることから値ごろ感が台頭していることもあり、ここから800円〜900円台を狙う展開が期待できます。
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